はじめに
こんにちは!今回は、訓練校を経てエンジニアとして歩み始めた新人社員による「自主制作アプリ」の開発エピソードを、インタビュー形式でご紹介します!
チャレンジルールは「自分では一切コードを書かず、iPadからAIに指示を出すだけ」。
プログラミング未経験からスタートした彼女が、AIとの格闘を通して掴んだ「エンジニアに必要な本当の力」とは?
1. 航空管制がヒント!?「積み木メモ」ってどんなアプリ?

今回はAIに指示を出すだけでアプリを作ったそうですね!まずはどんなアプリを作ったのか教えてもらえますか?

はい!仮称ですが「積み木メモ」というタスク管理アプリを作りました。普通のメモアプリと違って、「位置」と「重力」でタスクの状態を管理するのが特徴です。

「位置」と「重力」……? なんだか珍しい切り口ですね!どこからそのアイデアが生まれたんですか?

昔、海外の番組で見た航空管制のツールがきっかけなんです。昔は画面が自動化されていなくて、「フライトストリップ(運航票)」というプラスチックのマーカーを手で動かして飛行機を管理していたそうなんです。
文字で記録するだけでなく、「置く場所」に意味を持たせる直感的な仕組みが面白くて、アプリに応用したいなと。


へえ〜!航空管制のアナログな管理方法がヒントになっているんですね。具体的にはどうやってタスクを管理するんですか?

優先度を「高・中・低」みたいに文字で打つのではなく、メモのブロックを掴んで好きなタワー(列)に置くだけです。
あえて「下寄せ(重力)」というルールを作っていて、上に積んであるものほど新しいタスク、または優先度が低いタスクになります。説明書がなくても、一目で見れば直感的にわかるデザインを目指しました。

2. iPadとAI(Claude)だけで開発!プログラミング未経験でもできた理由

ルールとして「自分ではコードを書かない」と決めていたとのことですが、開発はどうやって進めたんですか?

iPadのAIサービス「Claude(クロード)」を使って、言葉の指示(プロンプト)だけで作成しました。最初はAIが気を利かせて3Dの凝ったデザインを出してきたので、「もっとシンプルにして!」と指示を出し直して……なんと3回目の指示で、思い描いていたプロトタイプがほぼ完成したんです!

えっ、たった3回ですか!? それは驚きですね!

本当に驚きました!作業時間も、思い出したときに触る程度で、合計したら体感で4〜5時間くらいだったと思います。
そこからは実際に触りながら、「ドラッグした時のマウスの判定をズレないようにして」とか「画面移動のチラつきを抑えて」といった細かな調整をAIに指示して仕上げていきました。
3. AIが言うことを聞かない!? 一番の壁と乗り越えたアイデア

ここまでは順調そうに見えますが、開発中に一番苦戦したポイントはどこでしたか?

最後の最後、アニメーションの追加で大ハマリしました(笑)。
落下してバウンドするアニメーションをAIに指示したんですが、AIは「反映しました!」って言うのに、実際の画面では全く動かないんです。何度も指示し直してもダメで……。


AIあるあるですね(笑)。AI側は「やった」と言っているのに動かない時、どうやって解決したんですか?

AIに「直して」と頼むのをやめて、アプリの中で他に使われている「正常に動いているアニメーション」を探したんです。そしてAIに「この部分と同じ挙動にして」と具体的に見本を指定して指示を出しました。そしたら無事に反映されたんです!成功している実装を基準にすることで、問題の切り分けができました。


なるほど!「指示の出し方を工夫して、AIのバグを回避した」というわけですね。見事な機転です!
おわりに:今回の挑戦で学んだこと&これからエンジニアを目指す方へ

今回、指示だけでアプリを作ってみて、一番の「気づき」や「学び」は何でしたか?

一番強く感じたのは、「AIに具体的な指示を出すためにこそ、自分自身にエンジニアの知識が必要だ」ということです。

「知識がないからAIを使う」ではなく、「知識があるからAIを使いこなせる」と。

まさにそうです!たとえば今回、データ保存には自分が知っている「ローカルストレージ」を使いましたが、もし自分にデータ構造や保存先の知識がもっとあれば、「他の端末でも同期できる設計にして」と最初からAIに高度な指示ができたはずなんです。
Webの構造やコードの名称を知っていれば、もっと無駄なくスムーズに開発できた場面がたくさんありました。

実際にAIを使ってみたからこそ分かる、深みのある気づきですね。最後に、これからエンジニアを目指す後輩や求職者の方へメッセージをお願いします!

最初から完璧を目指すのではなく、「まずは手を動かして試してみる」のが大切だと思います!
思い通りにいかない場面も含めて、試行錯誤するプロセス自体がすごく良い学びになりました。今後は今回の経験を活かして、業務を効率化できるようなツール開発にもどんどんチャレンジしていきたいです!

ありがとうございました!これからの活躍も楽しみにしています!

